「 梅に鶯 」 ということわざの意味としては、

取り合わせのよい二つのもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ。

仲のよい間柄のたとえ。  となっております。

 

江戸時代以降はですが、奈良時代以前は花といえば、・・・

和歌や絵画にもよく題材として用いられています。

そして、鶯は春告鳥としても有名ですね。

 

日本画によく描かれる題材である「梅に鶯」

よく見ると目の周りが白い「メジロ」が描かれているものがあります。

これは、間違いではなくワザとだと思われます。

実際に、うぐいす色というと、黄緑色や抹茶色に近い色ですが、本当の「鶯」は茶色に近い色をしております。どちらかというと、うぐいす色は「メジロ」に近い色なのです。

それに「鶯」は、臆病な鳥なので姿を見つけるのは、難しいと言われております。

 

そんなことを思いながら、「梅に鶯」の絵画を見ると

 

『ホーホケキョ』ってどこからともなく聞こえてくる気がしませんか?

 

そんな粋な作家の思惑や、そこに日本人の感性が詰まっている気がします。

 

そして、目に見えるものだけが全てではないと教えられる題材です。

 

絵画鑑賞の楽しみとして、絵画そのものだけでなく、そこから感じる音や匂い、空気感を感じ、作家の想いを汲み取るのも楽しみの一つですね。

 

50年後、梅に鶏が留まっていても「梅に鶯」って題を付ける作家が出てきても・・・

「それは違う!!」って無粋なことは言わず、「なるほど梅に鶯だねー」って粋な返事ができるように日々精進しております。(当者比)

 

この時期の稲沢では、国府宮はだか祭りで持ちきりですが・・・

「梅に鶯」の題名の絵は50年後の稲沢では「梅にはだか祭り」が描かれてにいるかもしれませんね。

 

類義語として

獅子に牡丹/竹に雀/波に千鳥/竹に虎/牡丹に蝶/松に鶴/紅葉に鹿/柳に燕・・・などもあります。